交際する彼女が踊っていた



交際する彼女が踊っていた


私が大学生の頃のことである。

大学に入って最初に、遊びの気持ちではなく初めて交際した最初の女の子である。

私は、当時、サークルに所属していたせいもあったのか、
女の子の友達は多い方でした。

色々な子はいたけれど、
私はたった一人の女の子に目が釘付けになっていました。

特別に顔が可愛い、体型が良い、ルックスが良い、
そういう理由ではなく、
純粋に、私は彼女に強い好意を抱いていました。


おそらく私が自分から聞きにいったのでしょうけど、
私は彼女の携帯の連絡先を聞いて、
以来、一緒に遊びに行ったり、
休み時間に一緒に過ごすこともありました。

彼女は非常に純粋で、喜怒哀楽のある女の子でした。

彼女は2時間かけて実家から大学へ通っていたのですが、
私は2時間かけて、たまに彼女のもとへ遊びにいきました。

私は友人として二人でいるときに、
私のアパートへは絶対に入れませんでした。
「Hなビデオとかいっぱいあるんでしょう〜」
などと、当たりではありますが、
それが理由で彼女を私のアパートへ呼ばなかったわけではないのです。


やがて、
友達から始まって3ヶ月はとうに経った頃、
「これはもう恋愛だよな・・・」
そう思い、私は彼女に告白しました。

告白とは言っても、
緊張はそれはしましたが、
私は今ではハッキリとはよく覚えていないのですが、
おそらく何を言っているのか、普通では分からないことを言っていたと思います。

彼女がそれを待っていたのかどうかは今でも分かりませんが、
彼女の答えは確かに「YES」でした。

「彼女には他にもっと好きな人がいるんじゃないか。」
「彼女は俺のこと、普通の男友達としか思っていないんじゃないのか。」
「俺は彼女にフラれるんじゃないのか。後で気まずい思いをするんじゃないのか。」

不安、考えたくないこと、でも脳裏にはたくさんのことがよぎりました。


彼女は交際が正式に始まると、
それまでよりおそらく自分を私に出すようになっていったと思います。

「ナンだそりゃ・・!!?」

というようなこともしばしば。
でもそこは合わせ上手な私でしたから、
素直にそのまま彼女の変なところも認めて受け入れていました。

彼女はダンスを高校時代にしていたらしくて、
私の前でダンスを見せてくれるようになりました。
彼女はきっと私を喜ばせたいのか、
もしくは何かを表現せずにいられないテンションなのか、
答えは今でも分かりませんが、
人気(ひとけ)の無いところでは
踊りの分からない私にいつまでも踊りを見せてくれていました。


彼女との別れの日はやってきました。
彼女は、おそらく、けっこうやきもち焼きだったのだと思います。
私は当時は人付き合いも浅く広くしていたせいか、
必然的に女友達もけっこういました。
学校の中で他に仲良くしている女の子も確かにいました。

彼女は泣くこともある子でした。
一度泣くと、ずっと泣いているのです。
なぜ、彼女がそこまで泣くのかは、当時、私には全く分かりませんでした。

そのようなことが度々あって、
若き日の、、すでに10年が経とうとしているくらい昔の彼女の話ですが、
彼女が大学に入って初めての彼女だったということもあるのだろうし、
心に残っている私の恋愛です。

以来、学校ですれ違ってもお互いに声もかけないようになりました。
私が、ということではなくて、
彼女が、彼女の中で気持ちに整理がついて前へ進んだのだと思います。


これらの体験から導き出される恋愛の法則は、
一言では言えないのですが、
出会いから、その後の関係が良好に築けていれば、
仮に相手の女性に「実は好きな人」がいたとしても
アタックするチャンスはあるのではないか、ということ・・です。

事実、噂では、彼女には私と交際が始まる前、
大学の中に憧れの人がいる、という話は聞いていたことがありました。
それを承知で、私は彼女に交際を申し込みました。

交際が始まってからは、色々ありましたけど、
交際が始まるまでの流れで、うまくいったという結果だけは残りました。

彼女は当時、遠い憧れの人よりも、
身近にいる現実の私を選んだのでしょうか。
意中の相手の側にいる、ということは
もしかしたらけっこう恋愛において大事な要素かもしれませんね。




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love_renai_etarnity at 20:44 │Comments(0)clip!恋愛  | 小説

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